目が覚めると、既に雨は降り始めていた。まるで散弾銃の一斉射撃が行われているかのような音響が鳴り響く。
外出の困難を悟った僕はネヴォウ大魔神との面談を試みる。久々の大魔神は少し寂しげで、それでも機会を伺うかのように僕を突き放す。結局30分程度の邂逅の末、空模様も一丁のマシンガンが連射される程度に緩和されており、僕は家を出る。
僕を輸送する鉄の箱に揺られながら、再び寂しげな大魔神を思い出す。その面影はある種呪いのように瞼に重みをかけてくる。気がつけば目的地は間近だ。
雨はまだ上がらない。
西方からのもう一人の面談者も、まだ来ない。
今日という一日はまだ始まったばかりだ。
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